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職業分野

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取材協力 南海福祉看護専門学校

保育・幼稚園の主な職種

(保育所)保育士
保育所で、0歳児から就学前の子どもを対象に、集団生活を通して基本的な生活習慣や社会性を身につけるための支援や保育を行います。
施設保育士
児童養護施設や児童発達支援センターなどで、生活の支援や療育、自立のための援助を行い、子どもたちの育ちの環境を提供し、支援を行います。
幼稚園教諭
幼稚園で、満3歳から就学前の子どもを対象に、遊びを通した総合的な指導で、心身の発達を助け、教育を行います。幼稚園免許が必要です。
保育教諭
保育教諭 認定こども園で、0歳児から就学前の子どもを対象に、保育・教育を行います。保育士資格と幼稚園免許の両方が必要です。
子育て支援員
地域の子育て支援センターなどで、親子向けの活動のサポートや、相談対応などを行う専門職で、都道府県や地方自治体から認定を受ける民間資格で取得できます。

(保育所)保育士 

『仕事の内容・一日の仕事・年間の仕事』

保育士の仕事は、毎日子どもたちと一緒に過ごして、子どもたちの成長を身近に感じながら、子どもに寄り添い保育を行います。一日の始まりは、保育室の掃除や登園の対応で、子どもの健康チェックや朝の準備をします。登園後の外遊びや室内遊びでは、安全な環境を準備したり、子ども同士のトラブルの仲裁をしたり、子どもの遊びに入ったりします。昼食後のお昼寝の時間は、子どもの寝かしつけをし、子どもが寝た後は、おたより帳を書いたり、順番に会議に参加したりしています。降園時は子どもの一日の様子を保護者へ伝えることもします。最後に保育室の掃除をして一日の仕事が終わります。行事は一年を通してあるので、それぞれの担当を中心に準備をしています。行事を通して、子どもたちは楽しみながら、季節感や集団生活の大切さを学んでいます。体力がいる仕事ですが、子どもと一緒に成長できるやりがいのある仕事だと思います。

『仕事を選んだきっかけ』

私は小さい時から子どもが好きで、近所の子どもや親せきの子どもと遊ぶことが多くあり、周りの友達や家族から「保育士に向いてる!」と言われたことが、保育士を目指したきっかけです。その後中学の職場体験で、近所の保育所に行った時に、たくさんの子どもと関わって楽しかったこと、そして園の先生方がとても優しくて、自分もこんな先生になりたい、と思ったことが、保育士を目指す決め手となりました。現在は、高校卒業後に進学した専門学校で勉強や実習を通して、保育士になるために毎日色々なことを学んでいます。同じ夢を持ったクラスメイトと一緒に勉強する中で、保育の面白さや保育士としてのやりがいを感じるようになり、より一層保育士になりたい、という気持ちが強くなりました。卒業後は自分の夢である保育士として働きたいと考えています。

『やりがい・つらさ、日頃心掛けていること』

1歳児クラスの担当をしています。1歳児では、着替えやトイレの練習中です。自分でお洋服が脱げたり、トイレに座って成功したり、紙おむつの子も「出た!」と教えてくれるようになったり・・・・自分でできることが増えてきて、言葉で知らせてくれた時に成長したなぁ、と保育士としてのやりがいや喜びを感じます。体力的なしんどさや、子どもが怪我などしないように見守る、といった気を張ることもあり、大変だと思う時もありますが、子どもの命を預かっている、という責任感の方が強く感じます。日頃から子どもや保護者に安心してもらえるように、笑顔と元気な挨拶を心がけています。また、同じ職場の同僚や先輩と連携をとることが大切なので、日頃から積極的にコミュニケーションを取ることも心がけています。

『仕事を通して学んだこと』

仕事を通して学んだ大きなことはコミュニケーションの大切さです。子どもの育ちを支える上で、保護者との信頼関係は本当に重要です。保護者の状況や立場に立って考え、日頃のちょっとした声掛けや振る舞いがとても大切だと実感しました。また、チームとして仕事をすることが多いので、同僚との関係もとても大切です。特に一年目は先輩に聞いたり、教えてもらうことが多いので、「ありがとうございます」という感謝の気持ちを忘れず、仕事に取り組む大切さを学びました。そして、何より子どもから学ぶことがたくさんありました。小さい子どもは、自分の思いを言葉で表現することが難しいです。その気持ちや思いに寄り添い、子どもをわかろうとする中で、新しい発見や気づきがあり、自分も成長できたと思います。

『社会人になるとき思ったこと』

保育士として、社会に出る前は不安しかありませんでした。もちろん今でも自信があるわけではありませんが、入職当初は、子どもときちんと向き合えるか、保護者とは関係が築けるか、同僚とうまくやっていけるか、など、毎日不安で押しつぶされそうでした。けれど、職場の先輩たちが優しく丁寧に色々と親身になって話を聞いてくれたり、友達と遊びに行ったり、家族に話を聞いてもらったりしながら、少しずつ不安がなくなり、毎日が楽しい日々となってきました。今では、子どもたちに毎日元気をもらいながら、楽しく仕事をしています。ただ、仕事をしていく中で、子どもの命を預かるという責任は強く感じるようになりました。今は後輩もできたので、自分が一年目に大変だったことを思い出しながら、自分がしてもらったように関わることを意識しています。

『高校生へのアドバイス』

子どもが好き!って人は、絶対保育士に向いていると思います。毎日かわいい子どもたちに癒されますよ。大変なこともありますが、子どもと一緒に自分も成長できる、とてもやりがいのある仕事だと思います。私はピアノも初心者で専門学校に入学しましたが、学校のピアノの授業は少人数のレッスンで、特に現場ですぐ使える童謡をたくさん教えてくれたので、今では毎日子どもの前でピアノを弾いています。あと、保育士は人前に立つことが多いので、自分の特技とかがあれば、後々役に立つかな、と思います。遊びや歌をたくさん知っていれば、実習でも使えるのでおすすめですよ。保育士は、これからも社会で必要とされる、とても大切な仕事だと思うので、子どもと接することが好きな人は、ぜひ保育士を目指してほしいと思います。

保育・幼稚園が学べる学校