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職業分野

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取材協力 大原学園

会計士・税理士・ビジネス系の主な職種

公認会計士
会計のスペシャリストとして、独立した立場で企業の財務諸表の監査を行います。企業の経済活動や、社会の公正・健全性に重要な役割を担う専門家です。
税理士
税の専門家として、正しい税金の知識を持ち、納税義務の適正な実現を図る役割を担います。企業や個人の税務書類を作成したり、税金に関する相談に応じます。
会社経営者
企業の財務状況を把握し、人材を管理し、サービス・商品の販売戦略を立てたり新規開拓などの重要な判断を行います。自分で会社を起業して経営者になることもできます。
企業内事務部門スタッフ(一般事務)
さまざまな企業で、サポート業務を行う縁の下の力持ちです。データ管理・書類作成・電話応対・環境整備・スケジュール調整など仕事内容は多岐にわたります。
企業内財務部門スタッフ (経理職)
さまざまな企業で、お金に関わる業務を担う専門性の高い職種です。帳簿管理、予算作成、決算資料作成、請求処理、税務申告などの業務を担います。

公認会計士

『仕事の内容・一日の仕事・年間の仕事』

公認会計士は、会計のスペシャリストとして「監査」を行います。
その他、「会計」「税務」「コンサルティング」なども行うことができます。
活躍の場は、監査法人のほか、一般企業(組織内会計士)、独立開業、などさまざまです。
主たる業務である「監査」では、以下のような仕事内容があります。
【年間の仕事】クライアント企業ごとに、予備調査、監査契約、監査計画の立案、実査・立会・確認・勘定分析などの監査手続、監査役会への監査報告書提出を行います。
【日々の仕事】数人から数十人のチームでクライアント企業を担当します。企業とのスケジュール調整や実査・監査を定期的に行い、支社や工場の視察を実施し、監査チーム内で監査調書の作成・検討を行います。

『仕事を選んだきっかけ』

「手に職をつける」という目標があり、学び続けるような仕事に就きたいと考えていた時に、難関資格ランキングで公認会計士を知り、挑戦したいと思いました。
公認会計士は、いろいろな企業を回り、国内外の出張が多いこと、生涯学び続けられること、「考えること」が仕事であること、男女の格差が比較的無いこと、給与水準が良いこと、女性の場合出産などで離職しても復職しやすいこと、また、学歴が実質不問(公認会計士試験の受験には、年齢・学歴・資格などの要件はありません)だったことも挑戦のきっかけになりました。
試験勉強を進めるうちに、「専門家として、自分の頭で何が正しいかを理論的に考えることを仕事にできるんだ」と理解し、公認会計士への道を迷いなく進むことができました。

『やりがい・つらさ、日頃心掛けていること』

「学び続けるような仕事に就きたい」と選んだ仕事ですが、実際には予想の何倍も学ばなければならず、疲れて頭に知識が入らない状態になることもあり、それがつらいところです。
その反面、自分の知識・観察力・思考力を精一杯試し、限界に挑戦することで、想像もしていなかった自分に成長できるのがやりがいでもあります。
また、専門家として人の役に立てたときはとても嬉しく、クライアント企業にとって、会計上だけでなく業務上の観点でも良い改善点となる事項を見つけ出し、企業の方に頼りにしていただけたときは大きなやりがいを感じます。
日頃から、一つひとつ突き詰めて考えることを心掛けています。考え抜いた結果に自分で納得するだけでなく、先輩や上司に提案して、褒められたり指摘されたりしながら議論することも大切だと感じています。

『仕事を通して学んだこと』

仕事を通してたくさんの企業に出向くことができるので、さまざまな企業の内部統制や財務諸表を拝見し、通常の会計監査をどんどん学んでインプットしています。
公認会計士の仕事の範囲はとても広いので、会計士それぞれに得意分野・専門分野を持っている人が多いということも分かってきました。例えば、会社の買収や合併を専門とする人、倒産寸前の会社を助けることを専門とする人、上場したい会社を助ける専門の人、会社の内部統制を考えることに特化した人、銀行監査の専門、税務業務の専門、IT統制の専門・・・などです。
自分も通常の会計監査を通して、「これに特化したい」ということを改めて見つけたいと思っています。どのような専門分野があるか、そのために今必要なことは何かと考えながら、日々学んでいます。

『社会人になるとき思ったこと』

資格を得て、専門性の高い仕事に就くことができたので、一安心した思いが大きいです。
それと同時に、社会的な責任の大きい仕事なので、今以上の勉強を続けていく覚悟を持ちました。
専門学校での勉強を通して、問題を考える時に広い視点を持つことを意識できるようになったので、社会に出てからも、バックグラウンドや全体像、理由や経緯、例外があるのか、など納得するまで考え、「なぜこれで正しいのか、なぜこう判断したのか」という部分を大事にしていきたいと思いました。

『高校生へのアドバイス』

高校生という時期はあらゆる未来への選択が可能ですから、世の中にはどんな人たちがいて、どんな世界があって、どんな仕事があって、どんな素敵な趣味、仕事、町、国、考え方、学問があるのか、ドキュメンタリー番組でもネットサーフィンでもSNSの気になる人でもいいので、可能な限り検索し、歩き回り、見て回ってほしいと思います。
「この仕事につきたい!」という明確な目標が見つからなくても、自分が何に興味をひかれたか、何を好きと感じたかをたくさん頭の中にメモしていって下さい。
将来、進学先や仕事の選択に困ったとき、「自分が何を好きで、どういうことを楽しいと感じるか」を一つでも多く知っているだけで、きっと進路選択の助けになります。そして、やりたいことが見つかったときには、少し勇気を振り絞って挑戦してほしいと思います。

会計士・税理士・ビジネス系が学べる学校