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取材協力 大阪アニメーションカレッジ専門学校
アニメーターの仕事は、脚本や絵コンテのイメージに原画を描く「原画マン」と、原画と原画の間の動きの絵を描いていく「動画マン」、背景画を描く仕事があります。大半がアニメ制作会社に就職し、最初は「動画マン」から始まります。それから経験を積み、原画マン、作画監督とキャリアアップしていきます。納期があるので、それに間に合うように制作を進めなければなりません。年間を通して数々の作品に携わっていくので日々忙しい感覚はありますが、やりがいをもって仕事をしているので苦ではありません。
子供のころからアニメが大好きで、学校から帰宅するなりテレビにかじりついて見ていました。友達と喧嘩をして落ち込んだ時や悩んだ時も、アニメを見ることで元気や勇気をもらいました。元々絵を描くことが好きだったので、アニメに携わる仕事に就いて、今度は見ている人に自分が感動を与えたいと強く思ったのが、この仕事を目指したきっかけです。人とコミュニケーションを取って何かプロジェクトをやり遂げることも好きなので、自分にはピッタリの職業なのではないかと思っています。
最初は真っ白な紙から始める絵が、沢山の人たちの力によって生きた映像になったとき、この仕事を選んで良かったなと感じます。アニメ業界はみんなで協力していいものを作ろうとする人たちが多いので、意見を出し合ってより良い作品へと作り上げていく工程に日々刺激や感銘を受けています。また、さまざまな化学反応が起きることが面白く、視聴者の反応を聞くとやりがいを感じます。自分が携わったものが誰かに届くと嬉しいですね。
アニメ制作は色々なセクションで役割分担をして、協力し合って一つの作品を作り上げていきます。自分一人ではどうしようもできないことや、解決できないことがあり悩んでいたときに、一人で抱え込まず周りの人に相談してみたんです。そうすると、みんなで考えていこうと声をかけてもらい、いいアドバイスをもらうことができました。助け合いながらより良い作品になるよう協力していくことが大事なのだと気づかされました。そして、監督になる為に必要なことは、知識や技法など、映像を演出し創る上での発想や手段をストックすること。これが枯渇していると何も生み出せません。チャンスをいつでもつかめるように覚悟と準備をしておくことが必要だと思っています。
最初のころは体力的にも精神的にもこの業界で続けていけるかという不安はありました。ですが、失敗をしながらでもコツコツと描き続けて、それに対して先輩方にも色々なアドバイスをもらったりして、技術も向上していきました。そして何よりもアニメが好きで、自分が受けた感動を伝えたいという強い気持ちをもって、乗り越えました。自分一人だけでは成り立たないのが、このアニメーションの仕事。在学中におこなったグループによる卒業制作は、実際の現場の仕事にかなり近かったため、そのおかげで次の作業の人の事を考えた仕事ができていると実感しています。チームワークを大切にして一つの作品を作り上げる。それが沢山の人に届いたときに多幸感で満たされることを励みにしています。
自分の描いた絵に他の人から評価を頂けるのは、仕事を始めてからではなかなか難しいので、学生のうちに先生方や友達に意見を沢山聞いておくと良いと思います。あとは、学生のうちにしかできない様々な経験を通して、視野を広げてください。そこで得たこと、感じたことすべてが将来に繋がっていきます。業界に居続ける方法の一つは、自分の「好き」を忘れないことだと思います。何があっても自分を見失わないでください。ぜひ将来一緒にアニメを作りましょう。